東京で住むならどこがいい?【地盤編】

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東京23区の中で、どこが良いかを地盤で考える。

住むエリアを決める時に、会社や学校への通勤や通学で考えたり、周辺環境や治安で考える方は多いと思います。

他にも、お子様がいる家庭でしたら学区や民度(世帯年収)などで考える方も多いです。

ただし、今回は【地盤】を重視する方向けの情報です。




古東京川

古くは、東京の下町から埼玉の三郷にかけてまで昔は海の中でした。

川というより湾と言えるような大きな川がありました。

その後、6万年のうちに現在の23区の形となりました。

文京区と台東区を走る不忍通り(しのばず)は、この図の谷田川(石神井川)の部分です。川の流れが変わり、最後に残ったのが現在の不忍の池と言われております。

根津の地名や湯島の地名はこの図でわかる通り元は川(海)だったので、このような地名が残っております。

 

山手線で考える

ここまでの地図ではなかなかわかりにくい人もいると思うので、山手線を通した地図です。

東側の田端~品川までは山の手線が地上2Fあたりを走るのに対して、大塚や巣鴨では地上に出るまでに階段を上ったりします。

これは高低差です。海抜が一番高い駅は新宿駅で約37mに対して、一番低い駅は品川駅で約1mとなります。高低差は36mで、ビルの12F相当の差となります。

品川駅で12Fの屋上に立った状態が新宿駅のある高さとなります。

こうして考えると下町と呼ばれる理由もなんとなくわかると思います。

 

東京の強い地盤

それは武蔵野台地と呼ばれる黄色~オレンジの地盤です。元から存在する地盤で頑丈で強いです。

首都直下型地震を調べている東大の地震研究所もこの強い地盤の上にあります。

この武蔵野台地と、下町(地図の青い色の部分)では地震の揺れ方がまったく異なります。

体感で1~2は変わります。江戸川区で震度3と感じる揺れは、目黒区では震度が1~2で気付かない人のが多いです。

不安にさせますが、首都直下型地震は4年以内に70%と言われ、東京では駅や高速道路の補修工事が数年前から行われて、本格的に地震対策がおこなわれております。

地震があった時に避難経路となる大通り沿いの建物は、耐震診断が義務化され倒れて道を塞がないように、工事されております。

 

私は大丈夫ではなく、必ず地震に備えた準備をし生活を送ってください。

大きな家具は倒れないようにする。家族や大事な人との連絡方法やバラバラの時の対応方法を話合うなどです。

 

何区に住めばよいのか?

この地図の通り、西側をオススメします。

賃料で考えると、杉並区、練馬区、板橋区が安くて住みやすいと思います。

少し賃料を高く払えるなら、文京区、新宿区、目黒区が便利で治安も良いのでオススメです。

※新宿区は山手線の内側の早稲田辺りです。




 

番外編

地盤はエリアにより、強い土地と緩い土地があるのは、上記でわかったかもしれませんが他にも注意が必要な事があります。

それは、盛土(モリド)と切土(キリド)です。

 

例えばこのように古くある山があったとします。

基本的には山の土は強い(火山灰も粘りのある土は強い)です。

そして、土地には上記のように、切土と盛土があります。

切土は、本来ある強い土地を切っているので低地でも強いです。

ただし、盛土は後から土を盛った場所などで高台でも弱い地盤があります。

(地盤沈下や土砂崩れがおきやすい)

坂の近くの地盤などは、盛って土地を形成されている場所と、切って成形されている場所があるので住むことを検討される際は確認が必要です。